森のゴミから熱と電気を作る。木質バイオマスエネルギー。(スウェーデン)|地域活性化100 海外事例

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森のゴミから熱と電気を作る。木質バイオマスエネルギー。
スウェーデン
面積:約45万㎢(外務省)
人口:約968万人(スウェーデン統計庁2014)

スウェーデンの地域の概要

スウェーデンはスカンディナビア半島の東側に位置する南北に細長い国で
あり、国土の約7分1が北極圏内にある。国土の約半分は森林が占める森
の豊かな国であり、南部は肥沃な平野である。高緯度にあるため、夏季は昼
が長く、冬は夜が長い。スウェーデンの総人口は約968万で、その約90%
以上は国土の南半分に住んでいる。また、総人口の約40%は3つの大都市
圏(ストックホルム、ヨーテボリ、マルメ)に住んでいる。第二次世界大戦後、
スウェーデンの人口は急速に増え、2011年には総人口のうち約20%は海外
で生まれた、または少なくとも両親のうち一人が外国人という移民で占めら
れている。

取り組みの概要:森のゴミから熱と電気を作る。木質バイオマスエネルギー。

▼地域の課題
スウェーデンは寒冷な気候のため、エネルギーの4分の1は暖房に用
いられる。日本と同様に石油資源をほとんど持たないスウェーデンでは、
1970年頃まで国内消費エネルギーの約4分の3を輸入原油に頼っていたが、
2度の石油ショックをきっかけに水力と原子力へのエネルギー政策に大きく
転換した。しかし、1980年の国民投票で原子力発電からの段階的な撤廃が
決められ(後1990年には原子力発電全廃が決定)、水力についても自然保
護の観点から新たに大規模な開発が行われる余地はない。こうした中、同国
では国内に豊富にある森林資源を活用したバイオマスエネルギーに期待が集
まった。
▼取り組みの概要
スウェーデンにおいて短期間でバイオマスが普及した要因は複数あるが大
きな理由は3つであろう。
1.市民、産業界、行政の強い意志がバイオマス普及へ導いた。
2.バイオマス供給側、需要側、学者などで構成する「バイオエネルギー協
会」が20年前から発足しており、立場を超えてバイオマスの研究・普及に
取り組んできた。
3.「炭素税」に代表される行政の後押しがある。この税が、地球温暖化の
原因であるCO2を排出しない木材にはかからず、結果として化石燃料に比
して安価になる。
スウェーデンでは、バイオマス発電(並びに水力発電)による電気にはエ
コマークがついており、高く売れる仕組みができあがっている。環境につい
て努力した企業がきちんと評価される社会の共通認識と土壌ができあがって
いる。

森のゴミから熱と電気を作る。木質バイオマスエネルギー。の成果

2010年度、最終エネルギー消費量におけるバイオマス燃料の割合が32%
を占めた。これは石油の消費量(29.6%)を超えるもので、エネルギー消費
全体に占める割合としては最大となった。最終エネルギーとは、一次エネル
ギーである石油、石炭、天然ガス、水力、バイオマスなどの資源が転換され
る際のエネルギーの損失を除いて、最終的に産業や家庭などで消費されるエ
ネルギーのことである。
バイオマスの原料となる森林廃棄物は製材や製紙といった産業の副産物で
はあるが、その工程において木を伐る人や運ぶ人等、人手が必要となり、新
たな雇用が生まれ収益が地元に落ちている。また、燃料となって売れるとな
ると森林の手入れも熱心にされるようになり、結果として森林は良い状態を
保つようになっていった。バイオマスは林業の復興、山村地域の活性化をも
たらした。

出典

■F-3スウェーデン森のゴミから熱と電気を作る。木質バイオマスエネルギー
月刊環境自治体200年6月号http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5908/swedish_biomas.html
「バイオマス」が林業を元気にするhttp://www.nishigaki-lumber.co.jp/himorogi/bun/20.htm
PUNTAhttp://punta.jp/archives/2903