HOA(住宅所有者協会)制度(米国ニュージャージー州フェアローン市)|地域活性化100 海外事例

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HOA(住宅所有者協会)制度
米国ニュージャージー州フェアローン市
区域面積:13,311㎢ 人口:約3,100人(国勢調査2010)

米国ニュージャージー州フェアローン市の地域の概要

ラドバーンはニューヨークの西約20㎞の都市化を抑制した地域にある
住宅地である。1928年から1933年まで建設が続いたが、1929年の大
恐慌に見舞われ、治安が悪化した。当時、アメリカで深刻になり始めてい
た「スーパーブロック」という自動車事故から日常生活を守るため、ブロッ
ク内に用のない「通過交通」を生じさせないための工夫が施された。スー
パーブロックの外側を走る外周道路で通過交通を処理し、ブロックの中に
入れないという方式である。開発から約80年が経過している今でも、そ
の街並みが維持されており、2005年には「米国の歴史的ランドマーク」
に指定された。

取り組みの概要:HOA(住宅所有者協会)制度

▼取り組みの概要
ラドバーン地区は、469戸の単世帯用住宅、48戸のタウンハウス、30
戸の二世帯用住宅、93戸のアパートメントに約670世帯の住民が暮らし
ている。開発は、クラレンス・スタインとヘンリー・ライトの住宅地計画
に基づき、CityHousingCorporationによって1929年に始められた。
モータリゼーションを意識したスーパーブロック開発とそのブロック内
における歩車道分離の交通システムを確立した点が特徴となっている。ま
た、景観としては、敷地全体を4つにゾーニングし、それぞれに建設でき
る住宅様式を定め、街なみに特性を持たせている。
州法にづき、ラバドーンの住宅街はHOA(住宅所有者協会)・ラドバー
ン協会による管理が開発当初から行われており、定められた賦課金を基に
地区のマネジメントを行っていた。
具体的には「完全な歩車分離が実現」「公園と遊歩道を使って通学でき
る学校」「運動施設の他に子育てを支援する施設や図書館」「高齢者クラブ
などの多様なレクリエーション・プログラム構築」などの様々な福祉サー
ビスが地域住民へ提供されている。またラドバーン協会の運営等に対して、
広く住居者の意見を反映させるよう、別途住民協会が設立されている。こ
の住民協会の代表は、自動的にラドバーン協会の評議員となり、運営金に
よって維持・管理されている資産への要望や問題提起は基本的に代表者を
通じてラドバーン協会へ伝えられる仕組みになっている。

HOA(住宅所有者協会)制度の成果

ラドバーンの住宅地は80年近くもの間、計画当初の理念を可能な限り
忠実に移住環境の質を保ってきた結果、各地から視察が訪れるほど模範的
な住宅街として知られており、ラドバーン協会のような組織は、HOA(住
宅所有者協会)として現代の住宅地に受け継がれている。住民はこの街に
愛着を持っており、何世代も続けて住む家族が多いようである。その理由
として、街全体が非常に安全であること、季節に応じた住民のレクリエー
ション行事があり、その中で青少年に対応するメニューが充実しているこ
と等があげられる。この事例の優れている点は当初のハード面の計画が優
れていたことに加え、そこでクラス人々が「ラドバーン協会」を組織して、
自治マネジメントを続けてきたことにある。

出典

■F-7アメリカニュージャージーHOA(住宅所有者協会)制度ラドバーン地区
代表的事例における推進の要点(海外事例)http://www.mlit.go.jp/common/000016588.pdf
街づくりの理想をみた!http://www.geocities.jp/hideki03ny/city/radburn.html
米国における“住みたくなる街”のデザインと管理を探るhttp://www.machinami.or.jp/contents/summary/pdf/inspection2008.pdf
ラドバーンレイアウトの改善http://www.ichiura.co.jp/housing/pdf/e_saisei/a-02-5.pdf
FairLawnNewJerseyofficialwebsitehttp://www.fairlawn.org/
三井不動産都市に豊かさと潤いを~住まいと街の計画学~http://www.mitsuifudosan.co.jp/lets/column/life/life64.html