「味の景勝地」認定制度(フランス)|地域活性化100 海外事例

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「味の景勝地」認定制度
フランス
面積:54万4,000㎢ 人口:約6,582万人(2014仏国立統計経済研究所)

フランスの地域の概要

ボーフォールはイタリア国境近く山岳地域サヴォワ地方に位置し、急峻
なアルプスの峰々に囲まれた標高1,500~2,000mある典型的な中山間農
村で、人口は約2,000人。春から夏の牧草が一番良い季節に牛13,000頭
を放牧し、アルプスの色とりどりの高山植物を食べさせ、その間、山小屋
で良質なチーズづくりが行われている。

取り組みの概要:「味の景勝地」認定制度

▼地域の課題
グローバリゼーションに対抗できるよう、地域の食に関心を持っ
てもらえるような取り組みが必要であった。
▼取り組みの概要
全国SRG(SiteRemarquableduGout:(仮訳)味の景勝地)協会が
高品質型農業およびサービス型農業の振興を一体的に進め、地域全
体の振興につなげていくことを目的として4つの省庁により立ち上
げられた。良質な食、食の生産・加工等に関連する景観・遺産建造
物、これらを守る人の各要素が備わった地域を「SRG」として認証し、
これらの地域資源を一体的・複合的に活用する取組により、地域全
体のイメージアップを図り、地域産品の付加価値向上、国内外の観
光客の増大により、地域の活性化につなげている。
(SRGの認定事例)
オーブラックという地域は、「オーブラックのチーズ小屋(Burons
d’Aubrac)」としてSRGとして認定されている。地域の産品として
ライヨールチーズを使用した伝統料理“アリゴ”、景観としてオー
ブラック高原での夏季放牧、巡礼の道が認められたこと、そしてそ
れを守るチーズ協同組合がいることで認定された。これにより、夏
季放牧の祭りに訪れる観光客が増え、伝統料理アリゴの売り上げが
大幅に伸びた。

「味の景勝地」認定制度の成果

70箇所以上がSRGに認定されており、事務局である全国SRG
協会は、ガイドブックや全国的なイベントの開催等により各SRG
地区のプロモーションを行っている。これにより国内外の観光客が
増加し、地域の食に注目が集まったことで、昔ながらの食が守られ
ている。
食品だけでなく、景観・遺産建造物やそれらを守る人を含めて認証
している事が特徴である。制度により、地域がブランド化された好
事例。食と景観を合わせて評価することが、観光客の増加につながっ
ていると考えられる。

出典

■F-14フランス「味の景勝地」認定制度
農林水産省日本食文化ナビ―食で地域を元気にする本―
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/vitalization/pdf/bookall.pdf
http://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/review/pdf/primaffreview2013-52-2.pdf
http://www.maff.go.jp/primaff/meeting/kaisai/pdf/suda_sec.pdf