ソーシャル・インパクト・ボンド(社会インパクト債権)(イギリス)|地域活性化100 海外事例

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ソーシャル・インパクト・ボンド(社会インパクト債権)
イギリス
区域面積:24.3万㎢人口:6,180万人(外務省2010)

イギリスの地域の概要

イギリス
区域面積:24.3万㎢人口:6,180万人(外務省2010)

取り組みの概要:ソーシャル・インパクト・ボンド(社会インパクト債権)

▼中区地域の課題
英国における公的予算の逼迫による、大幅な公的経費削減と業務見直し
(2010年からの4年間で約14兆円の予算削減)により、政府による直接
的な事業実施から、民間への「公共調達」への転換が必要とされた。また、「社
会的投資」に対する民間投資家からの関心の増大もこの制度が始まった背
景と考えられている。
▼取り組みの概要
社会的なコストを削減する優れた非営利事業等に対して、その成果に連
動する形で、政府の保証を付けて、民間投資での事業実施を行う。対象事
業は元受刑者の社会復帰、児童養護施設、養子縁組、若年犯罪の再犯防止、
ホームレス問題等の予防的プログラムに数億-10数億円程度を拠出してい
る。投資家は篤志家、助成財団、投資銀行のCSR等が資金を拠出し、事
業の成果が確認された時点で、一定の財務的リターンを付与して政府から
投資の償還を受ける。
2010年から英国で休眠預金基金をもとに開発され、米国、オーストラリ
アでも実施される新しい官民連携の社会的投資モデルである。
英国での第1号案件となったピーターボロ刑務所では、17の財団・篤
志家から約8億円の資金を調達、5年間の事業を実施、10%以上の再犯
率低下を目指して受刑者の社会復帰プロフラムを実施し、退所後1年間
の再犯・有罪判決率を持って成果を測った。再犯率の低下による司法コ
スト、収監コスト等の低減による便益を算出、10%以上の低下を元本償
還の条件とし、最大IRR13%のリターンを提供した。2010年に開始し、
2013年の中間評価では、プログラム開始当初から、全国平均に対して
20%近い再犯率の差異が見られた。

ソーシャル・インパクト・ボンド(社会インパクト債権)の成果

これまで世界で20件以上のSBI導入実績がある。SIBの導入により、
NPO等への業務委託を通じて行政はコストを削減、事業成果が上がれば、
コスト削減によって捻出された資金の一部と元本を投資家に償還すること
が期待されている。成果ベースで資金が支払われることから、あらかじめ
資金補助が決まっている状況よりも実施団体は確実に成果を出せるような
工夫をしなくてはならない。結果的によりよい成果を出せるようになると
思われる。

出典

■F-16各地ソーシャル・インパクト・ボンド(社会インパクト債権)
途上国開発におけるディベロップメント・インパクト・ボンドの可能性
伊藤健慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教特定非営利活動法人SROIネットワークジャパン代表理事
https://www.fasid.or.jp/_files/activities/BBL207_Part1_PPT_SIB_140704.pdf